民間企業から公務員に社会人転職した体験談。社会人にオススメの公務員試験の対策とは?

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私は、6年間住宅メーカーで営業マンとして勤務し、在職中に試験勉強をし、公務員に転職することができました。その時の体験をお話しします。

転職しようとしたきっかけ

不動産関係の営業マンは高給だけど、きついというイメージがあると思います。その通りですが、基本的にしっかりとした休みがありません。そのうえ、契約がなければかなりの薄給で、上司からの強いプレッシャーがあります。肉体的にも精神的にもかなり疲れました。一生この仕事を続けていけるのかと考えたときに、私には無理だという結論に至り、転職することを決めました。


転職しようと決めてからの行動(筆記試験対策)

転職すると決めましたが特に、やりたいことがありませんでした。給料が安くても、休みが確保されていて、安定のある仕事に就きたかったので、安易に公務員になろうと思いました。ただ、公務員の壁は予想以上に高かったのです。

まず、公務員になるためには、民間企業と違って面接だけではなく、筆記試験があります。この筆記試験が私には鬼門でした。公務員試験の筆記試験は、教養試験と専門試験に分かれています。その科目数は、教養試験と専門試験合わせて約30科目もあるのです。範囲が広すぎて何から手を付けたらいいのかわからないですが、一番の問題は、勉強時間の確保でした。

予備校に通う時間がなかったので、本屋で参考書を購入し、仕事終わりはカフェで、休みの日には図書館で勉強をし、誘惑が少ない場所で勉強せざるを得ない状況を作りました。ただ、仕事終わりはクタクタでなかなか集中できないため、効率は良くなかったと思います。そんな日々を過ごし、筆記試験に合格するまで3年を要しました。

転職しようと決めてからの行動(面接対策)

なんとか筆記試験に合格し、あとは個人面接を2回合格すれば晴れて公務員への転職完了です。私がおこなった面接対策は、民間企業を受けるときと同じかと思いますが、以下の3点です。私はこれで、面接試験を合格しました。

受験都市のことをしっかりと知る。

市長は誰か。市民数は何人か。今やっている施策は何か。など、まずは受験都市を知ることです。もちろん面接でそういった内容を聞かれるかもしれませんので、勉強しました。不思議なことに、受験都市を知れば知るほど、そこで働きたいと思うようになりました。

自分の経験と受験都市の目指すものをリンクして自分のやりたいこととする。

受験都市の施策を知ったところで、仕事を通じて得たものと受験都市の施策とをリンクさせて、志望動機にすることです。その時のポイントは、経緯や得たものによる成果も合わせると説得力が増すため、面接官にもしっかりと伝わります。

(私の場合)

受験都市の施策:道路等の植樹に力をいれていく。
仕事を通じて得たもの:植物などの緑がある方が、住民の満足度が高いことを知りました。
得るまでの経緯:新規分譲地の開発時に、過去の分譲地の顧客に対して、住環境に関する満足度アンケートを実施。

これらを合体させて、過去の顧客に対して、住環境アンケートを実施し、植物が多い方が住民の満足度が高いことを知りました。そこで新規分譲地には、敷地内に一定の植物を植えることや植える植物の種類の限定など緑が多いことをコンセプトとした分譲地で販売し、その結果、当初の販売計画よりも短い期間で完売することができたうえ、個人成績でも1番になることができました。

この経験を活かして、受験都市の市民の満足度を向上させるために、季節を感じられる植物を地区ごとに植樹していきたいと考えています。春なら桜を、秋なら銀杏や紅葉を。などと話しました。

笑顔でハキハキと相手の目を見て話す。

なんだかんだでこれが1番重要だと思います。筆記試験と違い、面接試験は、人を見て合否を決めます。同じことを話していても、表情、声、目線などで印象が全然違います。面接官への印象を良くするには、「笑顔でハキハキと相手の目を見て話す」ことです。

面接官がどんな表情をしていても笑顔をやめないでください。こちらが笑顔であれば、時間が経つにつれ、面接官の表情も和らいできます。そうすれば、こっちも余裕ができますので緊張もほぐれてきます。

声も重要です。どれだけいいことを言っても、小さい声でぼそぼそ言っていると全部台無しです。自信がないように思われますし、最悪の場合、面接官がイライラしてしまいます。なので、声をはり、ハキハキと話しましょう。その方が、印象もいいですし、言いたいことが伝わりやすいです。

最後は、相手の目を見ることです。よく面接対策の本などでは、鼻を見るや、ネクタイの結び目を見ると書かれていますが、それは、最良ではありません。やはり面接官の目を見てください。鼻の辺りやネクタイの結び目だと目が合いませんので、面接官は気づきます。恥ずかしくても必ず、面接官の目を見て話してください。緊張するのは、はじめの5分くらいです。あと複数の面接官がいる時は、質問をしている面接官に目線を合わすのはもちろんですが、話しながらも、その面接官だけを見るのではなく、全員と目を合わすようにしてください。

今後、公務員を受ける方へのアドバイス

私は3年かけて転職をしましたが、今思えばもっとこうしておけばよかったと思うことがいくつかありますので、今後、公務員へ転職を考えておられる方は、参考にしてください。
受験都市によって、試験内容が違うのでしっかりと様々な都市の試験情報を集めてください。専門試験がなかったり、面接試験だけの都市があったりしますので、時間の確保ができない方は、特に情報収集を行ってください。

あとは、同じ目的のある方と交流をとってください。試験勉強はとても孤独です。特に、私みたいに、在職中に試験を受ける方は、もちろん同僚には、話せませんし、相談する相手があまりいないかと思います。だから円強するモチベーションが続きにくいのです。

最近はSNSなどで、公務員試験を受ける人を探すことは、昔に比べて容易になりました。その人たちと交流をもつことで、勉強効率も上がりますし、互いにモチベーションを高く保つことができると思います。

民間企業への転職なら

公務員試験は、やはり時間と労力がかかるので、民間企業への転職の方が良いケースもあります。
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