英語が苦手な社会人のための週末ビジネス英語勉強法。スキマ時間を使って外資系や海外出張で通じる英語力を鍛えるには?

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現在、英語で商談が出来る社会人の需要はますます高まっています。

米国やヨーロッパのみならず、マレーシアやタイなど経済成長率の高い東南アジアやインドでも共通言語は英語になっていますから、社会人がグローバル化していく企業活動に対応するためには相応の英語力が必要になってきます。

しかし、未だに日本人は英語力が低く、英語が通じない国と海外から見られています。

その理由は、やはり日本にいる限り日本語が使えれば不自由がないからでしょう。そのため、どんなに「英語を頑張るぞ!」と意気込んでも、なかなか英語学習は続かないケースが多いですね。

そんな日本ですから、これからはますます転職市場、就職市場では英語力が重視されてきます。

英語が喋れる人財は希少で、さらに海外の文化を熟知していたり商談経験があれば転職市場では引っ張りだこでしょう。

「でも、日中は仕事が忙しくてなかなか英語が勉強出来ない……」

学生ならまだしも、社会人になると英語に集中する時間はなかなか取れませんよね。
また、現在英語が仕事で必要になっているのならともかく、必要ないのに英語を勉強するのは難しいです。目標がないと人間はモチベーションが維持出来ません。

また「海外で商談が出来るほどの英語力なんてとてもムリ!」と諦めてしまっている人もいると思います。

しかし、実は商談に必要な英語力はそこまで高くありません。きっちり勉強していれば、1年で海外出張もこなせる英語基礎力がつきます。大切なのはコツコツ積み重ねることなのです。

ここでは時間のない社会人を対象に「ムリなく続けられる」ことを主眼においたビジネス英語勉強法を紹介します。


英語が出来るとキャリアの選択肢が広がる

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まず、社会人が英語を学ぶことによるメリットを明確にしておきましょう。

「英語とパソコンが使えれば職に困らない」
というのは、昔から言われてきました。

実際、英語力のある人材やITリテラシーの高い人材は転職市場で高い評価を得ており、年齢に関係なく高給取りだったり、高いポジションで働いています。

英語が苦手な日本人だからこそ、英語力のある日本人は就職や転職市場では強いのです。

就職が決まらない、転職しようにも出来ない、といっている人の中に英語力のある人はいますか?

英語力があれば、少なくとも資格もスキルもない人材よりはキャリアに困りません。

英語をはじめとした語学のスキルはキャリアを豊かにします。

しかし、中途半端な英語力では意味がありません。せっかく英語を武器にして仕事をしようというのなら、ぜひTOEIC800点以上、海外営業もこなせる人材を目指してください。

英語を鍛えれば海外営業、貿易事務、翻訳、外資系企業など選択肢がグッと増えるのですから、将来のためになにかを学びたいと思っている社会人におすすめのスキルです。

では、さっそくビジネス英語の勉強法を見ていきましょう。

ステップ1:ブランクが空いているなら中学英語からやり直そう!

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中学で習った英語をしっかり覚えていれば英会話が出来る、というのは英語学習では常識ですね。しかし、中学英語なんて簡単だろうからやらなくてもいい、と考えている人が多いようです。

中学英語は現在完了形や使役動詞など重要な部分も含んでいるため、ここを中途半端なままにしておくと、今後必ずつまづく原因になります。

少しでも英語学習にブランクがあるなら、面倒臭がらずに中学英語からしっかり復習しましょう。

また、分からないことのほうが多い高難易度の参考書から手をつけるよりも、分かることが多いちょっと簡単なレベルの参考書から勉強をスタートしたほうがモチベーションの維持が簡単です。

勉強には7割理解出来る参考書を使いなさい、というのは学習の世界では常識です。

英語勉強のスタートにおすすめの参考書は「くもんの中学英文法」です。

中学英語で習う文法をしっかり網羅しており、ページ数も少ないので英語に慣れている人なら1週間、初心者の方でも1ヶ月でこなすことが出来ます。単元ごとに練習問題もついているので、英語学習の第一歩はこの参考書をやっておけば完璧です。
英文読解に自信の無い人、中学英語に自信が無い人は、くもんの中学英文読解もこなしていきましょう。

こちらは中学レベルの英文読解の問題集です。
中学レベルの文法を実践で使って覚えつつ、基礎的な単語も一緒に覚えることが出来ます。

ビジネス英語の実力を示すTOEICでは、英文読解が配点の多くを占めています。また外資系や海外営業では英文でメールをやり取りする機会が多いので、英文読解に慣れておかないと仕事が追いつきません。ぜひ英文読解の能力を鍛えておきましょう。

中学レベルの英単語もうろ覚えだ、という方は中学レベルの単語帳も並行してやっておきましょう。

単語力が無いと英語がわからないのは、言うまでもありません。単語はコツコツこなしていくことが大切です。

ステップ2:英文を読み込んで語彙力と速読力をつけよう

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中学英語が重要といっても、それだけではビジネスレベルの英語長文を理解するための語彙・単語力がカバー出来ません。

また英文を素早く読み理解する速読力を鍛えることも、ビジネス英語では大切です。配られた英語の資料をじっくり読んでいたら時間がいくらあっても足りません。

そこで、くもんの中学英語を終わらせたら、次は速読力と語彙力をレベルアップするために速読英単語 入門編に挑戦しましょう。

付属のCDも必ず買って下さい。

速読英単語シリーズは入門編の他に中級、上級とレベル別に3種類ありますが、どれも形式は同じです。

英語長文をリスニングと音読、つまり耳と口両方で覚えていき、長文に出てくる単語を覚えるという実践的な単語帳です。

英文読解力の低い初心者にはハードルが高い単語帳ですが、英語の総合力が鍛えられるので、速読英単語シリーズを制覇すれば相当な実力がつきます。

TOEICでは300wordを2分で読むことを求められますが、これだけの速読力を鍛えるには単語だけを一個一個覚えていたのではとても間に合いません。

速読英単語を使って単語力だけでなく速読力を鍛えていくことが大切です。

難易度の高い速読英単語ですが、収録されている英文は自然科学から社会、ちょっとしたコメディまで興味深い内容が多く飽きない内容になっています。
ぜひ「初心者だから」と恐れずに挑戦してみてください。

速読英単語をしっかりこなせば、TOEIC600点クラスの語彙力がつくはずです。

ステップ3:DUO3.0とTOEIC実践トレーニングでビジネス英語上級レベルまで鍛えよう

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※:ステップ3は、外資系企業への転職などキャリアアップのための英語学習(TOEIC対策)なので、英会話の習得を目標にしている方はステップ3は飛ばして下さい。

TOEIC600点レベル、つまり基礎学力がだいぶついてきたと感じたら、いよいよビジネス英語の上級レベル、TOEIC700点以上を目指していきましょう。

TOEICは700点を超えると途端に点数が上がりにくくなります。ここまで来ると、ビジネスで使われる専門用語はもちろん、速読力やリスニング力もかなりの実力を求められます。

まず語彙力はDUO3.0で単語・熟語をカバーしつつ、TOEIC超リアル模試で実践問題形式に慣れつつ、ビジネス英語特有の経済用語、商業用語をしっかり把握しておきましょう。


TOEICに関してはやればやるほど点数が伸びますが、800点を超えるレベルになったら一旦、TOEICの勉強は終わらせたほうが良いでしょう。

というのも、外資系企業や英語を扱う企業の求人のTOEIC条件は800点で頭打ちなことが多く、さらに上のスコアを目指してもメリットが少ないからです。

あまりTOEICの点数を重視しすぎると、肝心の英会話力がスコアについていかず、日本人にありがちな「ペーパーテストだけが出来る」頭でっかちな人材になってしまいます。

TOEICは履歴書にも書けますし外資系企業などに応募する際の足切りに使われます。
しかし、あくまで形式的なペーパーテストですから、海外営業や外資系で外国人とコミュニケーションをするためには英会話力をしっかり鍛えなければ使い物になりません。

ステップ4:英会話力(スピーキング・リスニング)を鍛えよう

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ステップ3までの勉強は、あくまで基本的な文法と読み書きの復習です。

しかし、英語は語学ですから、読み書きがいくら出来てもスピーキング・リスニングが出来なければお話になりません。

難関大学の受験英語を突破した人でも、いざ英語で会話をするとなると全然ダメ…という人も多いですよね。

受験英語は、あくまで英語の読み書き能力を計る試験です。実際に英語を喋れるようになるためにはスピーキングとリスニングをしっかり学習しなければなりません。

英会話力を鍛えるならば、やはり留学が一番ですが、留学は時間もお金もかかりますし、仕事を辞めないと留学なんてとても出来ませんから、社会人が留学の決断をするのは簡単なことではありませんね。

しかし、現在は日本にいながらも実践的な英会話力を鍛える方法があります。

それは英会話専門の英語教材を使って、効率的にスピーキング力・リスニング力を鍛えることです。

正直な話、スピーキング・リスニングに関しては本屋などに売っている参考書だけで学習するのは難しいです。

日本の英語の参考書は、基本的に受験英語の文化を受け継いで読み書き(文法・単語・長文読解)に重点が置かれています。そのため、実践的なスピーキング・リスニング向けの教材は良いものが少なく、特に初心者向けの教材が少ないです。

私もスピーキング・リスニングを学習する時、なかなか自宅で出来る教材がなく、苦労しました。

そこでオススメなのが英会話教材【ネイティブイングリッシュ】という教材です。



ネイティブイングリッシュは、1日6分、英語を聞くだけで基本的なスピーキング力・リスニング力を身につける事が出来る英会話に特化した英語教材です。

テキスト無し、音声のみの教材ですが、日本人にありがちな「文字で見れば分かるのに、リスニングだと聞き取れない」「簡単なフレーズなのにスピーキングになると口から出てこない」という弱点を補強するのに特化しており、初心者向けのスピーキング・リスニング教材としてオススメです。

ネイティブイングリッシュは、すでに成人してしまい日本語脳(日本語で考えてから英語に直して喋ること)で固定化された人向けに作られた教材なので、英会話にまったく自信がない人にこそ効果があります。

会話で即使えるフレーズとシチュエーションを豊富に取り揃えており、さらにリスニングに弱い人でも安心してステップアップ学習出来るよう「遅い速度」と「ネイティブスピード」の2段階の音声を利用することが出来ます。

日本人の英語学習者にとって、一番の難関と言われているスピーキングとリスニングを1日6分のトレーニングで簡単に強化出来るので、ぜひ英語学習に取り入れてみて下さい。

リスニング・スピーキングの学習はこれ一本で十分です。レベルの合わない参考書にあちこち手を出すよりも、初心者向けのネイティブイングリッシュをしっかり毎日6分でいいので聞くことで、グッと実践的な英会話力が得られますよ。

ネイティブイングリッシュの詳細は下記の公式ページにてどうぞ。
英会話教材【ネイティブイングリッシュ】 公式ページ

格安のオンライン英会話で実践練習をする

もう一つの方法は、オンライン英会話です。

スカイプを利用したビデオ通話で、本場のネイティヴ・スピーカーや英語教育のプロからレッスンを受けることが出来ます。

やはり英語は喋って会話をしないと完全に使えるようになりません。

ですから、英会話は早い段階、中学英語が終わった段階で始めても良いでしょう。

オンライン英会話シェアトップのDMM英会話だと、月額6500円で、50分のマンツーマンレッスンが毎日受けられるという破格のサービスです。

レッスンや教材も豊富ですから、初心者でも気軽に始められます。

無料体験も行っているので、ぜひ体験してみてください。

DMM英会話



注意しておいてほしいのが、オンライン英会話でまず学ぶべきは発音だということです。

英語の発音は日本語のものとは大きく異なります。そのため、発音は一から学ばなければ伝わる発音にならない、ということを頭に叩き込んでおきましょう。
どんなにTOEICで高得点をとっても、発音がカタカナ英語では誰にも通じません。発音は英語のコミュニケーションの可否を左右する最も重視すべき項目です。

発音は参考書を読んで独学でトレーニングするのには限界があるので、ぜひオンライン英会話で手取り足取り教えてもらうことをオススメします。

私も留学をした際に、自分の発音では全くネイティヴ・スピーカーに通じないことに驚きました。

また発音の仕方がわからないとリスニング力も伸びに限界が来ます。英語の発音はしっかり体系的に学び、舌と口に発音の仕方を叩き込むべきです。

特に日本人やアジア人の英語はネイティヴ・スピーカーにとって聞き取りづらいようなので、しっかり矯正しておきましょう。

しかし、オンライン英会話にも難点があります。

それは英会話スクールと違ってレッスンの予定が自分で組めるため、強制力が弱いということです。ついつい「今日は時間もないしレッスンはやめておこう」とサボってしまうことも。

英会話教室で実践練習をする

そんな意志の弱い方には「NOVA」の駅前留学がおすすめです。



NOVAといえば、NOVAうさぎのCMで有名ですが、一度、不祥事が原因で倒産していますね。

現在は他企業に吸収合併され、経営体制を一新して駅前留学を再び行っています。NOVAの良いところは月額2万円で週1のマンツーマンレッスンが受けられるところです。
オンライン英会話に比べるとコストパフォーマンスに雲泥の差がありますが、やはり実際に対面して会話出来るというのはモチベーション維持の面で強く、また講師は必ずネイティヴ・スピーカーなのでオンライン英会話のように国籍がばらける心配もありません。

グループレッスンだと、もちろん安くマンツーマンの半額になりますが、私個人としては少し高くなってもマンツーマンレッスンをオススメします。

特に発音などはマンツーマンじゃないと、なかなかモノにならないです。

とはいえグループレッスンにもメリットがあります。それは一緒に英語を学ぶ友人・ライバルが出来るということです。

高いお金を払って英語を学びに来ている人の多くは社会人で、学習意識が高く刺激になります。

英語に限らず勉強は一緒に頑張っている友達やライバルがいるとモチベーションの上がり方が段違いですから、グループレッスンも上手く使い分けると良いでしょう。

NOVAは公式ページから、無料体験レッスンを申し込めます。

NOVAは必ず主要駅の駅徒歩5分以内のビルに入っているので、まずは最寄りの駅、会社帰りに寄れる駅にあるNOVAを公式ページで探して、無料体験レッスンを予約してみましょう。

駅前留学のNOVA 公式ページ

ただ、英会話教室は基本的に月謝が高いので、あまりダラダラ利用するのはオススメ出来ません。週1回でも月1万円以上は確実ですし、マンツーマンコースだと月2万~3万近くコストが掛かります。

金銭的には、英会話教材であるネイティブイングリッシュ+オンライン英会話による自宅学習が一番お得で効果的です。

私は学生時代、カナダに留学していたのですが、一番の苦手分野であった英会話(スピーキング・リスニング)はネイティブイングリッシュ+オンライン英会話でしっかり鍛えました。

その結果、留学生の中では最も喋れる生徒になれましたし、リスニングもネイティブスピードにしっかりついていけるレベルで留学生活をスタート出来ました。

コストパフォーマンスを重視するなら、独学で基礎を固めるのが一番です。

ライフスタイルに合わせて勉強方法を選ぼう

金銭面はさておき、モチベーションの面ではオンライン英会話と駅前留学、どちらが良いかは個人次第です。

・自分を律することの出来る人はオンライン英会話
・だらけてしまいがちな人は駅前留学

私はこのようにオススメしていますが、もちろん二つを組み合わせることも有効です。自分のライフスタイルや性格にあった方を選びましょう。

英会話スクール「NOVA」を利用してTOEICの点数を上げたい人は、下記の記事でより詳しいNOVAの使い方を書いていますので、参考にして下さい。

・週1回の英会話教室『NOVA』でTOEICスコアを伸ばす方法。英会話でアウトプットすることで英語力がグンと伸びる秘密

スキマ時間の使い方で英語力は本物になる

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さて、レベル別参考書や英会話力をつけるための戦略を紹介してきましたが、社会人のビジネス英語勉強法で一番大切なのは時間を作るということです。

社会人は一分一秒刻みで行動していますから、学生に比べて時間が限られています。また終業後は疲れがたまっていますから、すぐに家に帰ってシャワーを浴びたい、という休みへの欲求も学生より強いでしょう。

そこで、通勤中や昼休み、定時後にカフェや図書館に1時間だけよる、など勉強の時間を作る努力をしましょう。
1日10分のスキマ勉強でも、10日続ければ100分です。
なるべく毎日、少しずつでもいいので英語をしっかり勉強して自分の英語力を高めましょう。

英語学習のモチベーションの維持は大変です。
日本では英語を使わなければいけない場所が少ないですから、なおさら「サボり」への誘惑は強いでしょう。

そんな時は、都内を中心に出店している英語カフェなどに行ってみたり、YoutubeでTEDの英語プレゼンテーションを聞いてみたり、好きな洋画を英語字幕で見たりしましょう。英語環境を日本で作る方法はいくらでもあります。また目標をしっかり立てましょう。例えば半年以内にTOEIC700点をとる。1年以内にTOEIC○○点をとり、外資系に転職するなど、キャリアアップを絡めた目標を立てると効果的です。

あなたが英語を学ぶのは何のためなのか?

そこを明確にしておけば、ビジネス英語の学習を続けることが出来るでしょう。

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