入社4年目で同業他社に転職した体験談。食品会社の転職で気付いた業界のつながりとは?

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わたしは、旧帝大系の文系学部を卒業しましたが、いざ就活を始めようとした時に、理由もなく食品化学に興味がわき、日本人ならほとんどの人が名前を知っている大手総合食品メーカーに就職しました。

わけのわからないまま就職してしまったと言ったほうがいいかもしれません。その総合食品メーカーは、創業者がとても夢がある人物だったこともあり、社内がとても活気のある企業でした。賃金体系や厚生施設もしっかりしていて、転職した今でも、すばらしい企業だったと思っています。

親や友人からも、そんないい会社は辞める必要がないと繰り返し繰り返し言われていましたが、ひとつだけ納得のいかない点があり、転職を決意しました。それは、わたしの至らなさから来たものでしたが、直属の上司とそりが合わず、仕事は面白いのに、社内の人間関係がぎくしゃくしてしまったのです。


入社4年目で転職を決意

入社4年で、まずはこっそりと転職を決意し、会社勤めをしながら、転職情報を収集しました。とにかく夢中でした。ハローワークは利用できない立場でしたので、転職専門雑誌はもちろん、食品関係のさまざまな企業のホームページもくまなく検索し、社会人採用枠のある企業を探しまくりました。

そして、再就職できそうな3社ほどの企業をピックアップして、総合食品メーカーに辞表を出しました。辞表を出した次の日に、代表取締役社長から呼び出しがあり、会社を辞める理由を問われました。
できたら残って欲しいという趣旨を込めた引き留めだったと思います。それというのも、入社2年目でわたしが提案したドリンクが大ヒット、会社にかなりの利益をもたらしていたからです。

しかし、社長に引き留められたといっても、一度提出した辞表は撤回できません。社長には4年間の感謝の気持ちを述べ、直属の上司とのトラブルも口にしませんでした。それが、結果的にいい転職をもたらすことになろうとは、その時にはまったく思っていませんでした。

同業他社に転職。意外なサポートによって採用決定に

会社を辞めて自由になったわたしは、前にいた会社のライバル的存在であった食品メーカーの中途採用試験に臨みました。
中途採用といっても、正規社員での採用です。面接では、他の企業と同様に、前の会社を辞めた理由を聞かれました。そこでも、上司とのトラブルなどは話しませんでした。その会社がもっとも得意としている分野での商品開発がしたいと話し、そしてその会社向けの企画書も持参していたので、面接時に提出しました。

多少苦し紛れの面接時の返答でしたが、できるだけポジティブに話すように心がけたつもりです。

驚いたのは、その3日後です。前にいた会社の社長からまた呼び出されて、わたしが面接を受けた会社の社長にわたしを推薦しておいたというのです。わたしは、思わず泣きそうになりました。

わたしが勝手に辞めた会社なのに、これほどの温かい配慮を示してくださった社長に頭が上がりませんでした。そして無事、面接を受けた会社に採用が決まりました。そこで、お互いにライバルと視られていても、経営者たちには深い交流があるということが初めて理解できました。これから転職しようとしている皆さんも、面接で前にいた会社の不満とか悪口を絶対に口にしないことです。

わたしたちが考えている以上に、業界の結束は強固なものがあるのです。
その新しく就職した会社には8年ほど在籍して、国内外の企業の食品開発を手助けする会社を起業しました。どこで話を聞いたのか、テレビ局に頼まれてグルメ番組の台本なども書いたこともありました。

そうしているうちに、テレビの仕事のほうが忙しくなり、苦労して自ら立ち上げた会社は去年、若い社員たちに無償で譲りました。わたしが在籍していたふたつの食品メーカーとの顧問契約も結べたので、安心して若い社員に任せることにしたのです。

お世話になった会社への恩を忘れずに

これから転職を考えている皆さん、短い人生、どう転ぶかわからないものです。わたしの場合は、幸運に恵まれましたが、例え、失敗しても諦めないことです。
そして、どんな形で転職しようと、それまで世話になった会社には感謝の気持ちを忘れないでください。転職は、アメリカでは当たり前の事象であり、優秀な人材には常にスカウトの熱い眼差しが向けられていて、優秀であればあるほど好条件での転職へと繋がっているのです。

「何もしないより、何かをして破れたほうがいい」
転職は、ある意味での人生の大きな冒険です。常に好奇心を持ち続け、新しいことにどんどんチャレンジしてみてください。

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