派遣社員としてテレビ局で事務の仕事をすることになった体験談。31歳女性の派遣社員労働記

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つい先日まで、派遣社員として働いていました、31歳(女性)のユーです。
今回は私が派遣社員としてテレビ局で働いた体験談を紹介します。

サービス残業が嫌で派遣社員にキャリアチェンジ

なぜ派遣社員として働こうと思ったかというと、もともと商社で営業事務職の正社員として働いていました。
業績が良く、どんどん仕事は増えていき、毎日夜の22時くらいまで仕事に追われるように。それでも残業手当は月20時間までしか申請できない……。

流石にどうかと思っていました。
毎日へとへとになりながら休日出勤までして働く自分が何だか変だなと思って、辞表を出し、退職しました。

今度は違う世界を見てみたい!そう思い、もう一度働き始める手立てとして派遣社員として働こうと思いました。

残業手当も働いた分もらえるし、派遣会社のバックアップもあり、資格取得の勉強もできるのは魅力的でした。


派遣会社に紹介されたのはテレビ局の仕事

派遣会社に紹介してもらって面談した会社はテレビ局でした。
ただ、他の派遣会社からも同じく面談に来ているということ、そして同じ派遣会社内でも選抜の上面談に行くという、派遣社員だけれども入社試験並みに競争率が激しかったです。

面談後、すぐに採用の連絡がありました。

勤務地は名古屋。働き始めた当初の時給は1350円です。
前任者が退職をするということで、その派遣社員の方から引き継ぎということで働き始めました。

テレビ局の仕事…といっても事務作業です

私の部局は総務局です。テレビ局と言っても本当の事務方組のお仕事をしました。
同じ局内に男性社員4人、女性社員2人、そして派遣社員2人でした。フロア内は他部署もありフロアには40人ほどの人が働いていました。

初出勤日。とても社内は静かでした。上司とともに挨拶をし、仕事を開始しました。

私の向かいに座る同じく女性の派遣社員の方がとても冷たい目でこちらを見て、私に引継ぎをする女性社員に対して

「今日は何をまず教えるの?どんな手順かしっかり教えて」

と、やぶからぼうに言っていました。

なんだかとても怖い感じの女子派遣さんで「この人と一緒にこれから働くのか~」と思うと憂鬱になりました。

総務局は各局からの依頼を一手に引き受けます。ということで各局の庶務の方へのご挨拶から始まりました。
それまでテレビ局の方はみな正社員の方だと思っていたのですが、正社員は250人程度、残りの700人ほどはプロダクションや関連会社、派遣会社の「社外スタッフ」とよばれる人ばかりでした。

会社内は新しくとても広く、社内各局をくまなく、回ることが私の仕事の一つです。これは迷子になってしまいそうだなと思いました。

テレビ局での事務作業は想像以上に忙しい

仕事は盛りだくさんです。
局内すべての人が使用したタクシーチケットの清算(1社1000万円単位ですビックリ)、新聞の清算(新聞の購読料ってものすごいんですよ)他、細かな支払や発注を担当しました。これがものすごい量の仕事でした。

そしてマスコットキャラクターの在庫管理。

こんなにマスコットキャラクターに囲まれる仕事もないでしょう・・・というくらいマスコットを手にしました。かわいいキャラクターなので癒されました。

他にも、名刺作成。1000人単位の名刺作成です。
人事異動があるとすべて名刺が変わります。昇進したり部署が変わったり、人事異動辞令が出た瞬間にすぐに仕事が始まります。とても大変な仕事でした。

また、保養施設の予約管理をしていました。
時期によっては大混雑です。そんな時はホテルのコンシェルジュのような気持ちにまでなりました。

書き出せばきりがないほどのこまごま仕事があります。
社内のコンシャエルジュがこの総務局の仕事ではないかと感じました。

高い離職率の理由は「お局派遣」

私に仕事を引き継いだ派遣さんはまだ入って3ヶ月。この派遣さんを入れて4ヶ月の間に4人この仕事を辞めていきました。
私はこの事実を、派遣会社からうっすらと聞いていました。担当者さんが「ちょっと気の難しい人がいるけど大丈夫ですか?」と言っていたので、てっきりテレビ局の上司の話かと思っていましたが、まさか同じ派遣社員の話だったとは思ってもいませんでしたが……。

私に引継ぎを終えた派遣さんは退職しました。
うすうす感じていたのですが、向かいに座る女子派遣さん。この人がすべての張本人でした。

そして私へのいじめが始まりました。
わからないことだらけの私に、1度教えたことは2度と教えない。
あらゆることを上から目線で圧迫。
全てのことにケチをつける。

他の部局の方と仲良くして仕事をやりやすくするのも仕事の一つ、と言ってくる割に他部局の方に私の悪口を言っていた。

でも、私はやるだけのことはやろう、とりあえずせっかく仕事を始めたのだから1年はやり続けようと思いました。テレビ局の仕事なんて、めったに出ないですし、何より条件や他の人達はいい人ばかりだったので、根性で耐え続けました。

そう思って耐えること8か月。この女子派遣さん、辞めていきました。
上司たちが気づかなかっただけで他部局の方はこの女子派遣さんのいじめのすごさをみな知っていました。女子派遣さんが辞めてから、私にたくさんの人が「よく耐えたね、頑張ったね、これからも仕事続けてね」と言ってくれました。

その女子派遣さんの後にまた派遣さんが入りました。
まだまだ未熟者の私がその派遣さんに仕事を教えていきました。

なぜなら女子派遣さんの仕事をすべて私に引き継がせて新たな派遣さんに教えなかったからです。ひどすぎる……もはや笑うしかないですね。

なにはともあれ、8ヶ月の苦難を乗り越えて、私はようやく働きやすい環境を手に入れることが出来ました。

テレビ局は毎日事件が盛りだくさん

社内ではいろいろな事件や事故が発生します。そんな時は上司たちの出番です。

日々こんなに事件が発生するものなのだな、さすがテレビ局!と感じました。
そして変わった人たちが世の中にはいるものだなとも思いました。

色々と書きたいところですが、内情が漏れるとマズイため、とにかく色々あった、と濁しておきます。不倫なんて日常茶飯事レベルだった、とだけ言っておきましょう。ある意味、退屈しない職場でした、本当に……笑

テレビ局内の格差に愕然

さて、先に書いたように、社内には社員が一握り、ほとんど社外スタッフの人たちがこの会社を支えていました。
そんな社外スタッフの方に対して1年に1度お礼をかねてパーティをします。

場所は社内のカフェテリア。

バイキング方式の料理、ビンゴなどの楽しいゲームや催しをしました。派遣社員である私も社外スタッフですが、これはお仕事。一生懸命おもてなしをします。

このパーティにも準備がとってもかかります。賞品をそろえるのも、飾りつけも、段取りもすべて私の仕事です。上司とともにやるのですが、なぜか派遣社員の仕事になってしまうのですよね。

時期によって仕事は忙しいです。
女子社員の人たちは私たち派遣社員より毎日先に帰っていきます。

社内で何か問題があっても女子社員の方は対応せずなぜか派遣社員の私にまわってきます。

仕事は社員の方と変わらないくらいするようになっていきました。残業手当がつくので、前の会社ほど不満はありませんでしたが、それでも正社員との待遇の格差にはちょっと呆れました。

社員の人の5分の1ほどの収入の派遣社員。それなのに全然働かない人がいるんだと納得がいかない日々が続きました。後から聞いたら、ダメ社員の多くはコネ入社だったり、お偉いさんの孫だったりと、色々と色がついている人達だったようです。

同じように考えている社外スタッフも多くいました。

日本の格差をこの会社内で味わっているように思いました。

それでも刺激のある仕事で楽しかった

結局この仕事を4年半続けました。
仕事は事務的なことが多いのですが、他の一般会社では味わえない経験をさせてもらいました。座って仕事をする時間もありますが、社内を回って仕事をすることも多く、足が鍛えられました。

テレビ局ならでは、芸能関係の人と接する機会が多くありました。
アナウンサーの方と仲良くなりましたし、気の良い上司にもよく飲みに連れて行って頂きました。

普通のオフィスビルにはない作りのテレビ局、鉄塔に登らせてもらったり(仕事で)、テレビを放送する上での大切な設備見学。他部局主催のお花見。(毎年よんでもらえました。テレビ局のお花見って壮大です。プロの照明さんがいますし、技術面ばっちりです)

楽しい事が盛りだくさんでした。

何よりも社内で多くの人たちと出会えて、みなさんに良くしていただいて本当に感謝しています。

いつまでも働いていたかったのですが、ここは気持ちを入れ替えて格差を脱却して正社員を目指して転職活動をするために退職をしました。

正社員と派遣社員の違いを良く知ることができ、たくさんのことを学ぶことができました。

会社にもよりますが、私が経験した派遣社員のお仕事は正社員と同じような仕事ぶりです。それでも待遇格差はものすごく大きいです。自分のプライベートを充実させるには良いとは思います。

家庭がある方は仕事ばかりに力を注げないと思うので、派遣のお仕事は向いているかもしれません。

ただ、この先も働き続けるのであれば正社員として働く道もあるかなと思います。

まずは第一歩として派遣社員としてのスキルを付けるというのはとても良いことだと思いますし、その人次第でスキルアップにもなります。
頑張って働いてみてください。

私が利用した派遣会社についいて

私が利用した派遣会社はテンプスタッフです。

テンプスタッフ



テンプスタッフは女性向けの求人を中心に揃えている派遣会社です。
事務や英文経理、貿易事務などの事務派遣から、販売業、メーカー、マスコミなど、案件がたくさんあるので新しい業界に気軽にチャレンジすることが出来ます。単発、短期の派遣から長期派遣まで選べるので、とても便利ですよ。

担当者の方もしっかりフォローしてくれるので、オススメの派遣会社です。
もし派遣として色々な業界を見てみたい! サービス残業はもう嫌…という方がいれば、ぜひ派遣社員として働いてみて下さい。待遇差はありますが、正社員と違って、いろいろ融通が効くので気楽ですよ。

関連リンク

派遣社員から正社員に就職するべき理由と、その方法を紹介しています。
派遣社員として経歴を積んでいる方は正社員になった方が得なケースも多いので参考にして下さい。www.hazimetetensyoku.com







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