うつ病で退職したら傷病手当金制度を利用して転職活動資金をためよう。うつ病再発防止の制度とは

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傷病手当金制度とは、病気やケガで休職が余儀なくされた場合に加入している健康保険組合から手当が支給される保険制度です。
実はこの制度のことをあまりよく知らず、活用していない人が沢山います。実際に仕事をしていて病気になり、退職してしまった人は私の知人にも何人かいます。そうなると何が大変かというと、病気が完治していないのに生活の為に次の仕事に転職しなければならない状況になるのです。

病気を患ったまま新しい仕事を覚えることは大変です。せっかく転職するのであれば心機一転、新しい気持ちで挑んでいきたいですよね。そこで今回は傷病手当金制度と、それを使い転職活動を有利にする方法について紹介していきます。


傷病手当金制度とは何か

冒頭でもお伝えしましたが、傷病手当金制度とは、病気やケガで休職や退職した際に加入している保険組合から支給される手当のことです。この支給される金額の比率は加入している保険組合やもらっていた給料により変わりますが、失業保険よりも若干金額が高くなる場合が多いようです。

しかしながらこれは、誰でも使える制度ではありません。特に退職後に保険を任意継続して支給を受けたい場合は、保険加入期間が1年以上あることが条件になります。だから、勤め始めて1年未満に病気やケガで退職した場合は使えない制度なのですが、1年以上勤めて、尚且つ保険加入していた場合は活用できるのです。

そして支給期間は開始してから最大で1年6ヶ月です。これだけの長期間であれば、大抵の病気の症状は完治もしくは改善できるのではないでしょうか。ところが、この手当を受けていないと状況は変わってきます。
よほどの貯金がない限り1年6ヶ月間が経過する頃には生活費が苦しくなってきてしまうでしょう。

だから病気になってしまった場合は絶対に活用した方がいい制度なのです。そしてこの制度の手続きは基本的に勤めている会社を介して行うので、在職期間中にしか出来ません。ですから情報としては病気をする前に把握しておいた方がいいでしょう。よほど優しく良心的な人事担当者がいる場合はこの制度について教えてもらえますが、こういった情報は会社に何のメリットもないので、ほとんどの場合教えてはもらえません。勿論会社により違いはありますが、基本的には自分で申請方法を調べて、自分で申請しなければならないのです。

傷病手当金を貰っていないが為に苦労している事例

それではこちらでは、傷病手当金を貰っていないが故に転職活動で苦労しているある男性のケースをご紹介しましょう。彼は実際に私の友人なのですが、長い間海外で仕事をしていました。

ところがそこでうつ病は発症してしまい、就業の継続不可ということで、少しの休職期間の後に自己都合退職となったのです。

彼は当時傷病手当金制度を知らず、人事担当者からその制度に対するアナウンスもなかったそうです。そして退職後しばらくしてからこの傷病手当金制度のことを知りました。この情報を知った頃には会社に在籍しておらず保険組合への加入もやめていますから当然申請することは出来ません。

しかしながら生活していくことは必要なので、彼は通院治療を続けながら、週に3日程度のアルバイトをして食いつないでいるのです。

どんな病気であれ、病気には必ず療養が必要です。休む時期にしっかり休むからこそ、また頑張って次の会社に転職しようと、人は思えるのです。
ところが傷病手当金制度を活用せずに病気退職してしまうと、この男性のように休むべき時に休めないという状況になってしまいます。

ですから病気が長引いてしまい、中々転職活動をはじめよう、という状態にもなれないのです。病気というのはいつ発症するかわからないものです。傷病手当金制度について良く知らないという方は一度加盟している保険組合を介して、調べてみてはいかがでしょうか。

傷病手当金をもらって転職活動を有利にしよう

ここまで傷病手当金についてお伝えしましたがいかがでしょうか。つまり、病気で休職や退職となった際もこの制度を上手に使えば、しっかりと身体を整えてから転職活動が出来るということなのです。
逆にこの制度を使わずに病気退職をしてしまうと、中々再起できないだけでなく、結局お金だけを見て転職するような事態になり兼ねません。

そうなると転職そのものが失敗してしまう可能性が高くなるのです。よくキャリアプランを考える上ではネガティブシュミレーションとポジティブシュミレーションの両方が必要だと言われますが、この制度を知っておくことで、病気という最悪の事態になったとしても、そこに光を見出すことも出来るのです。

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転職エージェントの選び方・使い方は下記記事にてまとめているので、転職活動に役立ててください。www.hazimetetensyoku.com







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