飲食店店長の労働時間が20時間月2日休みの理由。ブラックな飲食業界の実態とは

飲食業界はブラックだ、とよく言われています。しかし、学生時代に飲食業界でアルバイトをする人が多く、そのまま正社員になって店長になる人が後を絶ちません。
実際、飲食業界では過労死が毎年のように発生しており、有名外食チェーンをはじめとする飲食業界は常にブラック企業ランキングの上位に食い込んでいます。

最も過酷と言われている飲食店の雇われ店長の労働時間はどれくらいなのでしょうか?

 リサーチした結果、労働時間は1日20時間、月の休みは2日が平均という驚くべき数字が出てきました。

なぜ、そこまで休めないのか?
その理由を調べてみました。

チェーン店は365日24時間営業が基本

チェーン店は基本的に365日24時間開いています。近年ではファミレス、居酒屋など、あらゆる飲食店が24時間を売りにしています。もっとも、夜に閉店したとしても、仕込みや明日の準備、事務作業を考えれば、結局、店長は長時間労働せざるを得ないのです。

20時間労働の内訳として、実は事務作業が大きく負担になっています。飲食業界だからといって接客だけしていればいい、というのはアルバイトだけ。店長になれば、シフトを作ったり本部への報告、売上の計算などをしなければなりません。

これに加えて、アルバイトがバックれたりすれば、穴埋めに入る必要があります。人が足りなければ店長が埋め、それでも埋まらなければ他店からヘルプを依頼します。しかし、この他店からのヘルプというのは、自分がヘルプに行くこともあるため、自店舗が安定しても労働時間は一向に減らないのです。

月2日休みも代わりを立てないと休めない

月2日の休みも、他店の正社員に頼み込んで代わってもらい、ようやくとれる休みです。店は365日常に開店しているので、完全に休みがとれるというものではありません。
そういった形式なので、他店の店長との人間関係にも気を使います。他店の店長と仲が悪くなれば、当然、ヘルプを断られて、月2日の休みも消えてしまいます。

その僅かな休みでさえ、トラブルやバイトの人員不足が起きれば消えてしまいます。電話は常に携帯していないといけませんし、店で何か起これば店長の責任です。本部からの締め付けは厳しく、体育会系の文化なので、上司からのパワーハラスメントや社内暴力が横行しているのが実情です。

過労死に行き着く環境が整っている

まさに奴隷のような待遇が多い飲食店の店長ですが、本部は何もサポートしてくれません。新メニューや売上のケツ叩きはしますが、過労で倒れても別の人材を送り込むだけで、労働環境の改善などは無視されているのが実情です。

それでも続けられる理由は、アルバイトとの人間関係が良かったり、店への責任感、お客さんへの奉仕の喜びが土台としてあります。しかし、それらはチェーン店でなくとも味わえることですし、責任感はモチベーションにはなっても、過酷な労働を耐え切れる根本的なパワーにはなりません。
強烈なパワハラも「やらなければ怒られる」という恐怖で連勤、長時間労働をする原動力になってしまいます。

 責任感が強い人、真面目な人、素直な人、気弱な人ほど、過労死するまで働いてしまう環境が飲食業界には整っているのです。
概ね、10連勤を超えた辺りで、過労死のサインが身体に表れます。
詳しくは過去記事を参照して下さい。

hazimetetensyoku.hatenablog.com

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飲食店の便利さは店長の命で成り立っている

飲食店は競争が激しく、どこも値段を限界まで下げて、開店時間もギリギリまで伸ばしています。それらを下支えしているのは、1日20時間労働をしている店長であり、彼ら彼女らの命です。

幾度と無くメディアに取り上げられてきた飲食業界の過労死問題ですが、未だに体制が変わらないのはメディア、政治に飲食業界の上層部が食い込んでいるからです。
今後、外国人労働者が来るようになれば、いよいよ問題はグローバル化する可能性もあります。外国人の過労死は、果たして日本社会で許されるのか? 過労死が日本の恥にならないことを祈ります。

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