フリーランス最大のデメリットは孤独感。フリーランスが鬱病になるリスクとは

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デザイナーやWebプログラマー、イラストレーターなど若い方を中心にフリーランスという働き方が増えています。会社に縛られず、通勤も必要ないのでワークライフバランスを調整しやすいのが魅力です。

しかし、通勤電車も煩わしい人間関係もないフリーランスは、鬱病や不安と程遠いと思いきや、意外と精神的に安定していない人が多いようです。特にフリーランスになって1年~2年の新人フリーランスは、仕事のメリハリの付け方やモチベーション管理、心構えや孤独との付き合い方などが未熟なため「会社勤めのほうがよかった」と独立したことを後悔する方が多いです。

フリーランスにとって最大の敵は怠け心でも仕事が無くなることでもありません。

 フリーランスを鬱病に追い込む最大の原因は孤独です。


パソコンがあれば仕事が出来る

今やパソコンとネットがあれば、離島であろうと仕事が出来るようになりました。納品はメールやファイルストレージを使えば容易に可能ですし、請求書の発送も郵便を使えば可能です。直接会って打ち合わせをするタイプのフリーランスであれば、孤独感に苛まれることは少ないのですが、現在は直接打ち合わせすることもなく、完全にネットで人間関係、やり取りが完結するタイプのフリーランスが増えています。

クラウドワークスを利用した案件などは顕著で、すべてネットベースのやり取りで仕事が完結します。

そうなると、仕事のやりがいや達成感が少なく、共に働く仲間もいないため、ちょっとした世間話や仕事の愚痴すら出来ません。結婚していれば家族との時間がとれる、という意見もありますが、家族としかやり取りが出来ないと、非常にストレスになります。
世のお父さんが仕事帰りに仲間と食事をしながら仕事について語り合うような時間は、家族とでは作れませんし、新しい出会いもなくマンネリ化してしまいます。

フリーランスはいわば「友達の居ない専業主婦」状態になることが多く、これが鬱病や閉塞感、将来への不安を生み出しています。

帰属意識や所属欲求が満たされない

人間は何らかの集団、組織に所属することで所属欲求が満たされます。組織の一員になることで、組織への貢献を通じて他者を幸せにする、という使命感が生まれ、活き活きと働くことが出来ます。
しかし、フリーランスは一人家業ですから、なかなか所属欲求を満たすことが出来ません。

自分が怠けても誰も迷惑を被りませんが、そのぶん、張り合いがなく「何のために働くのか」という動機付けが弱くなりがちです。漫画家や小説家などユーザーからの反応がダイレクトに貰える職業であれば、モチベーションが上がりやすいですが、BtoBの仕事だったり、あまり反応が貰えない仕事ばかりしていると、どんどん閉塞感は強くなり、やる気がでなくなってしまいます。

最悪の場合は鬱病になることもあり、フリーランスのメリットである人間関係が無いことが、逆にデメリットになるという現象がおきます。

心構えや工夫でアイデンティティの確立を

こういった孤独に押しつぶされないためには、心構えや工夫が必要です。
対人の打ち合わせが必要な仕事をいくつか入れておく。ユーザーの反応がダイレクトに貰える仕事を探す。フリーランス同士でつながり、勉強会やセミナーに出席する。
こういった積極的な人間関係の構築によって、自分は「○○」という職業だ、というアイデンティティが確立して精神が安定します。

フリーランスを襲う孤独感の多くは「アイデンティティの欠落」から発生します。例えば、八百屋さんであれば地域の人に良い野菜を売って稼いでいる人、と他人から扱われ、そのフィードバックによって自分自身も八百屋であるという誇り、プライドを持つことが出来ます。

他者からのフィードバックがなければ、その仕事や職業に誇りを持つことは出来ません。仕事はお金を稼げればいい、という一面的な見方は危険で、仕事というのはその人の所属、役割(アイデンティティ)をはっきりとさせなければ上手く機能しないのです。

アイデンティティさえ確立してしまえば、社会の中での立ち位置が明確になり、会社には属していないけれど、社会に属しているという認識を持てるので所属欲求も満たされて幸せな働き方が出来ます。

「自分は何者であるか?」
「社会においてどのような役割を背負っているか」

という疑問は、一見すると哲学的に見えますが、人間の幸せに関わる重大なポイントなのです。無職やニートの人の幸福度が低いのは、こういったアイデンティティが確立しにくく、確立しても「社会に貢献している」という部分を見出しにくいからなのです。

「俺が働かないことで誰かが仕事につける」というコピペがありますが、ああいった思考が出来るのであればニートでも誇りを持つことが出来ます。

話が脱線しましたが、フリーランスになるならば、こういった人間関係の面やアイデンティティの面で、精神が揺らがないようにしっかりと計画を立てておくことが大切です。フリーランスに限らず社会人は身体と精神が資本です。自分の精神はしっかり自分で守りましょう。

皆さんの働き方やライフスタイルのヒントになりそうな過去記事を貼っておきます。

・自営業・フリーランスから正社員に再就職する時にやっておくべき準備と心構え




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