既卒での就職活動体験談。無い内定ネトゲ中毒のクズからIT企業に入社した話

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はじめまして。
今回「大人のための転職活動支援塾」様にて既卒での就職活動体験談、および内定獲得までの経緯を書かせていただきますラフと申します。

私は既卒の就活を経て最終的にWebディレクターとして内定をいただきましたが、新卒の時は『低いレベルで型にはまった就活』をしており、大学三年生の5月から就活をしていたにもかかわらず無い内定のまま卒業してしまいました。

1年就活をしてほぼ全ての企業(ブラック除く)からお祈りされるという偉業を成し遂げてしまったあたり、社会不適合ならぬ就活不適合者だったことは間違いありません。

それでも、不利な条件である既卒での就活に成功したので、今回は同じ立場(無い内定で既卒になってしまった方)に役立てばいいなぁと思い体験談を書くことになりました。

よろしければ私の就活体験談を参考にやる気を出したり、こんなポンコツでもコツさえわかれば内定が出るんだと励みにしてください。
よろしくお願いします。


新卒時代の『無い内定』就活体験談

私が就活を意識したのは大学三年生の5月頃だと思います。
うちの大学もそうでしたが「就活解禁は四年生になってから」と言われているにも関わらず、相変わらず三年生向けの就活セミナーが活発に行われていました。

その頃の私を一言で表すと「意識高い系」ならぬ「プライド高い系」の学生でした。

「就職は大企業以外ありえない(大企業病)」

「30歳までに起業する(具体的なプラン無し)」

「仕事を通じて社会貢献(ボランティア経験無し)」

「サービス残業をして奉仕するのはステップアップのための投資(???)」

ご覧の通り、学生時代の私は痛い思考をしており完全に病気にかかっていました。
自己啓発本を読みあさり、偉い人に自己投影しては悦に浸り、自己分析もまともに出来ていないのになぜか就活では大企業に内定を貰う気全開。

当然の如く、面接では薄っぺらさを見ぬかれ、次々にお祈りされました。

型にはまった就活の薄っぺらさ

就活本を読み込んで、書類選考こそ通る私でしたが、志望動機や自己PRは完全に就活本のコピーといっても過言ではない酷いものでした。
面接で飛び出す私の言葉、オリジナリティのない引用をしまくったようなつまらないものばかり。
おまけに一貫性がなく、まるで出来損ないの就活マシーンのような面接を繰り返しては落ちていました。

業界もやりたい仕事も、自分の強みさえハリボテのまま就活をするという就活スタイルはまさに現代のマニュアル第一主義が生み出した『型にはまった就活』でした。

よく就活本で『型にはまれ』と書かれていますが、あれは型を理解してオリジナリティのある物を生み出せという意味で、型をそのまま真似て継ぎ接ぎをしたらダメです。私はそこの本質が分からず、ひたすら合格者の例文にあわせて志望動機や自己PRを作っていました。

そのうちに大企業の選考がなくなり、私は天狗鼻を折られ「こうなったら就職留年してもう一回大企業を受ける!」と言い出したり「大学院に行く」「海外に留学に行く」と迷走をはじめました。

自分の就活における失敗を認められず、チェック→改善という基本的な学習思考が出来なかったのは、ひとえにプライドのせいです。私は『就活に成功した勝ち組』という未来の自分のイメージを崩したくなかったのでしょう。

結果、単位も全て揃っていたので今さら留年も出来ず無い内定のまま卒業。

私は見事に無い内定既卒という就活負け組に落ちたのでした。

ダラダラと本屋のバイトをして日銭を稼ぐ

既卒になってしまった私は、テレビで入社式のニュースを見ながら「俺もあそこにいるはずだったんだ」と意気消沈しながらも、今さらやる気が出るはずもなくダラダラと週4回書店のアルバイトをして日銭を稼いでいました。

休みの日はネトゲ(ドラクエⅩ)を一日中やったり、ニコ動やYoutubeをゴロゴロしながら見るという半ニート生活をしていました。

しかし、心の奥底で「早く何とかしなくちゃ」という焦りがありました。
けど何をすればいいのかわからず、結局、履歴書も買ってきては机の上に放置。求人をネットで見てもすぐニコ動ランキングをチェックしに行くなど、完全にダメ人間でした。

一人暮らしでしたが、家賃はそこまで高くなかったので週4のバイトでダラダラ出来てしまうというのも、半ニート生活を加速させた原因だったと思います。貧乏だったり奨学金の返済などがあれば、もっと切羽詰まっていたでしょう。
中途半端なぬるま湯の環境が、大学生活の延長線のような怠惰な生活を助長させていたのだと思います。

既卒になって半年後、ついに動く

夏は暑いから涼しくなってから就活をしよう、などと意味不明なことを言いつつ、10月。
ついに私は就活を再開することを決意しました。

そう思い立った原因は、本屋に来た新しい店長と喧嘩したからです。

「お前もう辞めろ! クビだ!」
「じゃあやめてやるよぉー!」

という、父親に勘当されて出て行く息子さながらにバイトを辞めて就活を決意するという、まさにダメ人間の鏡のようなターニングポイントでした。

この時、大学の同期はすでに就職から半年たって「辞めたいぃー!」と叫ぶ者から「もう辞めた」と言う者。
「超ホワイトすぎてやばい」と自慢するクソ野郎など様々でした。

彼らから会社の理不尽さを聞き、就活へのやる気がグッと下がりました。
しかし、それでも彼らはお金を貰ってキャリアを築いていますし、ホワイト企業に入った人は活き活きしていました。

「よし、ホワイト企業に入ろう!」

私は既卒という不利な立場にも関わらず、就活の軸として「働きやすい会社」という設定をしました。
また、上司がおっさんだと当たりがキツいというのも聞いたので「平均年齢が若い会社」。
さらに手に職あったほうが転職しやすいと聞いたので(就職する前から転職する気マンマン)「手に職がつく技術職(理系はムリ)」

さっそくリクナビとマイナビで検索!

意気揚々と求人を探した私でしたが、そこには「3年以上の経験者」というハードルが立ちふさがりました。

「ふざけるな、こちとら職歴0年じゃ!」

と切れても現状が変わるわけでもなく、どの求人も経験者歓迎の文字ばかり。
未経験可の求人は外食や小売など、見るからにブラック企業ばかり。

私の軸である「働きやすい会社」に該当するような求人はまったく見当たりません。

あまりにもムカついたので、早々に求人を見るのをやめてネトゲを徹夜でプレイしました。

この時の精神は人間として終わってましたね……。
人間、持っているものがプライドだけになると、プライドを言い訳にして怠惰にはしるようになります。既卒になってまずやるべきことは「失敗」を受け入れることだと思います。

転職エージェントをつけてみる

そんな腐った生活をしていた時、ふと転職エージェントの広告が目に入り

「内定までサポート? 職歴なし既卒の俺もサポートしてみろや!」

と、やけくそ気味にエージェントに登録しました。

エージェントから連絡があり、本社で会おうとのこと。
この時、私は反骨精神バリバリだったのか、単に面倒臭かっただけなのか、スーツではなく普段着で行きました。
マジで舐めてますね。

本社のカフェのようなスペースにいくと、担当のエージェントがいました。
女性のかたでしたが、ジーパン姿で寝癖にヒゲボーボーの私を見て驚いていました。

「どや! サポートする気無くなったやろ!」

と心のなかでワルぶっていましたが、さすがはプロ、すぐに冷静さを取り戻し、自己紹介とヒアリングをしてきました。
こんなクズ相手でもヒアリングをしてくれるなんて担当者のMさんはエージェントの神としか言いようがありません。

Mさんに私の希望条件を伝えると、さっそく求人を探すとのこと。
同時に私に対して宿題を出してきました。

・身なりを整えること
・生活サイクルを夜型から朝型に戻すこと
・履歴書は来週、一緒に書いてあげるから内容だけ箇条書きで考えてこい
・やる気出せば既卒でも内定出るから腐ってんじゃないガキ

などなど、可愛い顔からは想像もつかない辛辣なサポートによって、私はある種のショックを受けてしまいました。

「俺は客なのに何て図々しい女だ!(客じゃないです)」

しかし、叱るということは面倒を見てくれるということです。
バイトをやめて半引きこもりになっていた私は、構ってもらえて嬉しかったのを覚えています。5歳児と同じ精神レベルですね、もはや……。

生活サイクルはあまり戻せませんでしたが、身なりを整えてもう一度Mさんに会いに行きました。

「見違えました。一歩踏み出しましたね」

褒められました。
超嬉しかったです。

ここから、私とMさんの怒涛の既卒就活が始まります。

駄目だしの連続

やる気を出した私を待っていたのは。履歴書やエントリーシートに書いてはMさんにダメ出しをされるというスパルタサポートでした。

自分の経験を掘り出せ。失敗談を晒せ。そこから改善するために努力したことをアピールせよ。

Mさんのアドバイスは具体的で、なおかつ筋が通っていました。

「読む人の気持ちになって考えなさい」
「あなたの書類を見て一緒に働きたいと思うか?」
「面白い人材だと思うか?」
「育ててみたいと思うか?」

とにかく相手の立場に立って考えろと言われ続けました。

そして、求人は私の条件を見るなり「Web系のベンチャー企業がいいと思います」と即断。

Mさんの立てた作戦はとんでもないものでした。

「はっきり言って、あなたの条件を満たす例えば中堅メーカーは
あなたのような人材をとりません。
かといって腐りきった生活をしているあなたが
伝統ある中小企業に入ってもすぐに辞めるでしょう。

馴染みのあるネットを武器に出来て、面白さを求めるベンチャー企業を狙いなさい。
ベンチャー企業は個性で採用されるチャンスがある。

しかし既卒でこの条件を求めるのなら、応募の際に何か武器が必要。
英語も資格もないネット中毒のあなたに作れる武器は、Webページとか
パソコン系でしょう。何でもいいからプレゼン出来るウェブページ作れ」

と謎の判断をされ、私はWebページを作るはめになりました。
今思うとMさんはエージェントの中でも異端だったと思います。普通、求人者をここまでボロクソに批評しないでしょう。恐らく初対面の時に舐めた格好をしていったため、Mさんの中にあるスイッチが入ってしまったのだと思います。

Mさんは若い方でしたが、田舎のお袋のような強さがありました。ダメ人間だった私には、それくらいケツを叩いてもらえたほうが良かったので、今思えばMさんと出会っていなかったら今も無職でダラダラしていたかもしれません……!

Webページを作れと言われてもプログラミングなんて分からない私は、本を読んでサーバーを借りてワードプレスを使用し「パンの美味しい食べ方(仮)」というしょうもないページを作り、印刷してプレゼン原稿を必死で考えました。

はっきりいって中学生レベルです。
無料ブログを使っていたら小学生でも出来ます。

それでも、何もないよりはマシだろうと思い大恥をかく覚悟で作りました。

面接、そして内定へ

Mさんが持ってきた求人はバリバリのベンチャー企業ばかり。
書類を出して打診してみましたが、いかにベンチャー企業といえ既卒で技術もなく「パンの美味しい食べ方」という謎ページしかアピールするものがない男をとるはずがありません。
見事に落ちまくりました。

お祈り連発で、面接にすら呼ばれません。
既卒の壁を改めて感じましたが、今回は武器があり、Mさんにアドバイスしてもらい作りなおした履歴書があります。私は諦めずに応募を続けました。

そして、某IT系ベンチャー企業に面接に呼ばれ、私は「パンの美味しい食べ方」を必死にアピールしました。

見栄も恥も捨てて、既卒になった理由や就活を再開したきっかけを赤裸々に語りました。

「なんで既卒になったの?」
「私は学生時代は意識高い系で、プライドが高く大企業に絞って就活をしていたからです」
「卒業した後、何でまた就活をしようと思ったの?」
「バイト先の店長と大げんかをしてクビになったからです」
「(爆笑)」

結果、なぜか内定。
Webディレクターとして働くことになりました。

内定理由を聞くと「プライドをへし折られた経験のある人間が欲しかったから」とのこと。
既卒になったあとのクズっぷりが具体的で良かったとのことです。

ちなみに「パンの美味しい食べ方」については一言も触れませんでした。チクショー!

あろうことか既卒になった後のクズ経験が評価され内定をゲットするとは、夢にも思いませんでした。

Mさんは「新卒で辞める人は理想と現実のギャップで辞める人が多いから、現実の底辺を経験したあなたはそれがないっていうメリットがあるんじゃない?」と褒めてるのかけなしているのか分からない総評をしていました。

人生は動けば何とかなる

以上が私の既卒になった後の就職活動の体験談です。
いかに私がクズだったか、お分かりいただけたでしょうか?

こんなクズでも捨てる神あれば拾う神ありで、無事に内定をいただけました。

ちなみに今も仕事は続いており、意外とWebディレクターという仕事を楽しんでいます。
パンの美味しい食べ方は今見ても酷いページです。もうネット上からは消しましたが、印刷したページは今でも手元に残しています。

あんなに大企業病だった私がベンチャー企業でWebディレクターをしているなんて、学生時代の私では想像もつかないでしょう。
おまけに結構、充実していて、人生は分からないものだなと思いました。

それもこれも、Mさんとの出会いがあったから。
Mさんに舐めた格好で会いにいったから。
バイト先で店長と喧嘩したから……etc。

大事なことは、とにかく動くこと!

既卒になってしまったら、腹をくくってバイトするなりエージェントに相談するなり、色々やってみるのがいいんじゃないかなと私は思いました。
あとはTOEICでもWebページでも何でもいいからアピール出来る武器を作っておくと、自分に自信がついて就活のモチベーションもアップします。

あとは誰かに相談してアドバイスをもらうこと。
私は転職エージェントを利用しましたが、最後まで親身になって相談にのっていただけて、とても感謝しています。求人を探してくれたり、書類作成でアドバイスをしてもらいました。
既卒の就活で行き詰まっている人は、就職エージェントに登録するのも良いと思います。

私が利用したエージェントは20代既卒もサポートしてくれる転職エージェント、アデコです。

転職エージェント『Spring転職エージェント』(アデコ)

アデコはスイス資本の外資系転職エージェントです。日本法人であるアデコジャパンは、1985年から転職エージェントを展開しており、他社の転職エージェントには無い独自の求人を多く持っているのが特徴です。

転職エージェントの規模としてはかなり大きく、非公開求人を多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。

年収アップや自身の人材価値を高めるキャリアの構築、外資系企業への転職など『キャリアアップの転職』にはもちろん。

「転職活動を始めたけど、初めてで何をすればいいのか分からない」
「フリーター、既卒or第二新卒で職歴に自信がない」
「ブラック企業から脱出したい。定時で上がれる楽な仕事を紹介してほしい」

といった様々なニーズにも、専門のエージェントがしっかり応えてくれます。

アデコが抱えている求人は、アサヒビールやバンダイナムコゲームス、NTTドコモなど業界問わず大企業の求人から、大企業の関連会社、優良中小企業など、業績が安定しており待遇の良い求人(残業なし・ボーナス4ヶ月以上支給・有給の取りやすい職場など)が多くそろっています。

またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。

非公開求人には優良求人がたくさんありますから、アデコを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。

アデコの登録は下記の公式サイトから申し込みが出来ます。※2017年5月8日、アデコの転職エージェントは「Spring転職エージェント」へとブランド名を変えるようです。

転職エージェント『Spring転職エージェント』(アデコ)公式サイトを見てみる

転職エージェントは仕事選びの強い味方ですから、ぜひ上手に活用して転職・就職を成功させましょう。

月並なアドバイスばかりですが、既卒になっても絶望せず、あがき続けましょう。
ご静聴ありがとうございました。







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