上司からいじめられたら転職しか手はないのか?パワハラの対策方法や考え方

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皆さんはパワーハラスメントという言葉をご存知でしょうか?
パワーハラスメント(通称パワハラ)とは、職場でのパワー、つまり権力や地位を利用して、相手の人格を否定するような言論、行為。業務を超えた過大な要求を強いる、あるいは過小な要求を強いる行為を言います。

雇用を脅かす言論も、もちろんパワーハラスメントに含まれます。
そういった精神的な攻撃の他にも、職場内での暴力行為もパワハラの一種であり、分かりやすい例で言えば職場いじめ、上司からの行き過ぎた叱責といったものがあります。

パワーハラスメントの問題を提起すると

「大人なのに職場で暴力を振るうの?」
「警察に言えばいいのでは?」
「誰も味方になってくれないの?」

など、疑問を抱くのが普通です。

今回はパワーハラスメントにスポットを当てて、パワハラの実態や対策、ヒントを紹介します。


深刻化する大人のいじめ

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大人のいじめは子供の頃のいじめより、さらに悪質になっています。というのも、子供のいじめと違い、大人のいじめは職場でおこることが多く、いじめから逃げようとした時のリスクが非常に大きく、逃げるという選択肢が簡単に選べないからです。

子供であれば転校や自宅学習、フリースクールなどがありますが、大人の場合は雇用という壁が立ちふさがります。アルバイトならさっさと辞めて他の職場を探せばいいだけですが、家族を持っていたり、苦労してやっと正社員になった人だったり、30代をすぎていて転職が難しい人にとって、いじめから逃げるために正社員を辞めるというのは非常に大きなリスクを背負うのです。

職場のいじめから逃げるとなれば、部署を移動するか、退職する、転職するといった選択肢があります。しかし、人間関係を理由にした部署移動は実際には難しく、企業は人員配置の入れ替えは一定の期間で行うため、柔軟に対応できない場合が多いです。またパワーハラスメントを行っている上司からすれば、いじめやパワハラが原因で部署移動されたら、メンツが潰された、成績に関わるなどといってさらに憤慨し、人事部に圧力をかけることもあります。

また、人間関係のトラブルによる部署移動は、評価や出世に大きな傷を残します。企業は表向きには社内カウンセラーや相談窓口を作り、積極的にパワハラの対抗策を立てているように見えますが、実際は形だけで、部署移動など直接的な救済はやっていないのが実情です。
情けないことに、大人はめんどくさいことは避ける生き物です。企業も同じようにお金にならない変化、変更やめんどくさいトラブルを後回しにしたり、放置したりします。

労働者のメンタルケアが叫ばれていますが、日本の企業内におけるメンタルケアや、こういったいじめ対策は子供の世界と同じく、有効な対策はされていない事がほとんどです。

また、相談窓口やカウンセリングは大企業に限った話で、中小企業ではそもそもメンタルケアや相談する公的な窓口はありません。

「自分でなんとかしろ」
「耐えろ」
「俺も昔はよくしごかれた」

など、いじめの相談をしてもおじさんに説教をされるだけで終わったり、救済処置は何もない企業がほとんどです。

大人のいじめは、子供の世界のいじめで例えるなら、学校の先生が生徒をいじめているようなものです。先生という権力者がいじめに加担する恐ろしさは、説明するまでもないと思います。

例えば、歯向かってくる生徒には成績を落とすぞ、退学にさせるぞ、お前には重要なプリントを渡してやらないぞ、と脅されるようなものです。これが権力を持った者によるいじめ、パワーハラスメントなのです。

相手が権力者であるほど戦いは過酷になる

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では、パワハラに真正面から立ち向かうという選択肢はどうでしょうか?
パワハラは立派な脅迫罪、暴行されれば暴行罪ですし、証拠を集めれば法的にはこちらが勝てそうです。しかし、例えば相手が営業部長だったり、社長と仲が良くてズブズブだった場合は、正論が通用しない状況になります。

会社は基本的に利益を優先します。例えば、利益を生み出している営業部長が新入社員をいじめており、新入社員が会社にたいして「パワーハラスメントを受けている」と相談してきた場合を例にとってみましょう。

会社側は事実を確認し、営業部長に注意はするでしょう。
しかし、首にするとまではいきません。日本の雇用制度では、横領や重大な犯罪行為に手をかしたのならともかく、いじめやパワハラといった不鮮明な違法行為で正社員を首にするのは難しいからです。
パワハラも言い方をかえれば「きつく叱りすぎた」「お前のためを思ってやった」など言い訳がいくらでも出来ます。暴力行為も、歯を折ったり骨折など怪我をすれば暴行罪で警察に被害届を出す事が出来ますが、そこまで気合いを入れて暴行をする馬鹿者はあまりいません。

会社としても、この問題をなぁなぁで解決しておいたほうが良いと判断します。仮に逆の場合、新入社員が営業部長をいじめているならば、利益を生み出さない新入社員よりも会社に貢献している営業部長を守ります。場合によっては新入社員を首にします。
しかし、逆の場合は対応が違います。新入社員は良くも悪くも替えがききますし、会社から見れば営業部長を残しておいたほうが利益になりますね。つまり権力によって企業は対応を変えるのです。残念ながら、どんな組織でもこの構図は変わりません。

例外はあります。例えば、営業部長のライバルが、営業部長をおとしめるためにこのパワハラを利用することもあります。派閥争いというやつです。しかし、これはパワハラを受けている被害者が利用されているだけなので、本質的な救済とは言えませんね。

残念ながら「自分の問題は自分で解決しろ」というのが大人の世界のルールです。正義感あふれる人もたまにいますが、たいていは組織で窓際に追いやられています。

裁判で訴えるという手もありますが、時間やお金がかかるため、あまり有効ではありません。パワハラによる過労死、自殺など問題が深刻になってはじめて、裁判で訴えて慰謝料を数千万単位で手に入れることが出来るので、弁護士代などがカバーできるようになります。しかし、これでは意味がありませんよね。

パワーハラスメントの対策方法は待つか逃げるか

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パワーハラスメントの対抗策は「いじめられたらどうするか?」と同じく明確な答えは出ていません。しかし、考えられる手は二つ、待つか逃げるかの二択です。
待つというのは、相手が転勤や退職、部署移動、定年などによっていなくなるのを待つ方法です。大企業ほど、移動や転勤は何年かに一回のスパンで行われます。いじめの中心人物がいなくなれば、当然ですがパワハラ問題は解決されます。

しかし、これは子供に例えるなら「クラス替えまで耐える」「席替えを待つ」といった話で、心にダメージを受けることは避けられませんし、転勤や移動が必ずあるとも言い切れません。

逃げるという選択肢はどうでしょうか?
退職、もしくは転職です。これは現時点で最も現実的な選択肢です。

とはいえ、例えば3ヶ月しか勤めていないのに退職、となると転職の難易度が上がりますから、1年耐えてから転職する、など戦略的に動く事が大切です。転職する際は職歴やスキルが重要になりますから、冷静に自分の転職難易度を見極めましょう。

しかし、どうしても耐えられない、鬱病になりかけている、といった深刻なステージに入っている場合は、すぐに退職することがおすすめです。メンタルにダメージを受けすぎると、復帰するまで半年近くかかってしまいますし、勤め続けるメリットよりもデメリットが大きくなってしまいます。

働いていく上で一番大切なのは健康です。心の健康が失われる職場に入ってしまったら、周りがなんといおうと、自分の限界を見極めて素早く脱出しましょう。

いじめやパワーハラスメントが起こる職場は、何かしらの問題を抱えています。
わざわざ泥沼に使っている必要はありません。もっと気持ちよく働ける環境はいくらでもあります。

パワハラの被害にあったら、逃げる勇気、転職する勇気を持つ事が大切です。

転職するにあたって、次回の職場ではなるべくパワハラの蔓延していない会社に転職したいですね。
しかし、求人情報から職場の雰囲気などを察するのは至難の業です。

そこでオススメなのが、転職エージェントを活用することです。

転職エージェントを仲介すると、求人を出している企業の雰囲気や残業時間、年収、部署の人数など細かい内部情報まで知ることが出来ます。なぜなら、転職エージェントは求人を出している企業に事前に審査を行っていることが多く、会社の内部情報を知っているからです。

パワハラの多くはブラック企業や激務の環境で起こります。
エージェントを仲介することで、そういった離職率、ストレス率の高い職場を回避することができます。

オススメのオススメの転職エージェントは転職エージェントのアデコです。(2017年5月よりSpring転職エージェント by アデコに改名)

転職エージェント『Spring転職エージェント』(アデコ)

アデコはスイス資本の外資系転職エージェントです。日本法人であるアデコジャパンは、1985年から転職エージェントを展開しており、他社の転職エージェントには無い独自の求人を多く持っているのが特徴です。

転職エージェントの規模としてはかなり大きく、非公開求人を多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。

年収アップや自身の人材価値を高めるキャリアの構築、外資系企業への転職など『キャリアアップの転職』にはもちろん。

「転職活動を始めたけど、初めてで何をすればいいのか分からない」
「フリーター、既卒or第二新卒で職歴に自信がない」
「ブラック企業から脱出したい。定時で上がれる楽な仕事を紹介してほしい」

といった様々なニーズにも、専門のエージェントがしっかり応えてくれます。

アデコが抱えている求人は、アサヒビールやバンダイナムコゲームス、NTTドコモなど業界問わず大企業の求人から、大企業の関連会社、優良中小企業など、業績が安定しており待遇の良い求人(残業なし・ボーナス4ヶ月以上支給・有給の取りやすい職場など)が多くそろっています。

またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。

非公開求人には優良求人がたくさんありますから、アデコを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。

アデコの登録は下記の公式サイトから申し込みが出来ます。※2017年5月8日、アデコの転職エージェントは「Spring転職エージェント」へとブランド名を変えるようです。

f:id:moguhausu2:20160511121833p:plain 転職エージェント『Spring転職エージェント』(アデコ)公式サイトを見てみる

転職エージェントは仕事選びの強い味方ですから、ぜひ上手に活用して転職・就職を成功させましょう。

パワハラは大きなストレスになり、最悪の場合は鬱病を引き起こしてしまいます。
ぜひ転職エージェントのサポートを活用して、パワハラで精神を病む前に良い職場に移りましょう。







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