イラストの専門学校に行けばアニメ系イラストレーターになれるのか?プロ絵師になるための独学と専門学校の違い

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アニメ系のイラストレーター、いわゆる萌え絵師、プロ絵師と言われる人に憧れる若者は増え続けています。ライトノベルの挿絵やゲームのイラスト、キャラデザインからアニメーターなど活躍出来るジャンルは幅広く、華やかで皆から「上手い!」「すごい!」と言われる花形の職業ですが、果たして専門学校に行く事でプロ絵師になれるのでしょうか?

現在、アニメ系の専門学校は都内にいくつもあります。
講師はプロのアニメーターなど、一流の人が教えてくれますが、一方でニート製造学校とも揶揄されており、卒業生の誰もがプロの絵師になっているわけではなさそうです。

アニメ系のイラストレーターを目指す人にとって、イラストやアニメの専門学校に行くべきなのか、それとも「げんしけん」のように普通の大学に行って漫研などに入り、そこからプロを目指しつつ別の道へ進む保険も用意しておくべきなのか?
はたまた、高校卒業後にフリーターをしながら独学すべきなのか。

イラストレーターになるための最善の道を調べてみました。


描かなきゃ一生プロにはなれない

結論から言うと、専門学校に行くにしろ、独学をするにしろ、2年〜4年間に描いた枚数によってプロになれるか否かは、ほぼ決定します。残念ながら「クラスによくいる絵が上手い人」レベルは全国で相当数います。
一定のイラストスキルを持っている人は慢心している人も多く、専門学校に入っても独学にしても、枚数を描かず、手癖で描いたりして伸び悩み、最終的に同人が限界のセミプロ止まりです。

逆に、どんなど素人であっても、強い目的意識と3年間で多くの絵を描き、知識をつければ、それなりのレベルまで到達します。プロになるならば、5年単位の練習が必要と言われていますが、3年毎日練習すれば、ソーシャルゲームのイラストくらいは受注出来るようになるでしょう。

プロ絵師になるために一番大事なことは、描く事です。

これをふまえて、独学か専門学校か、大学のサークルかを選びましょう。

モチベーションの維持と活動場所の関係性

さて、本人が絵を描くことが一番大事だと理解したところで、独学、専門学校、大学のサークルそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

独学

独学は、学校にも通わず、フリーターもしくはニートをしつつ絵に没頭するスタイルです。大学受験のための受験勉強をする必要はありませんし、お金も必要ない経済的な選択ですが、精神的にはかなり追い込まれます。
イラストレーターに学歴は関係ありませんが、学歴という後ろ盾がないということは、すなわち自分の絵のスキル一本に賭けることになるので、いちかばちかの勝負になります。

漫画家を目指している人などは、高校卒業後、または中退してどんどんアシスタントで経験をつんでデビュー、といったことが多いですが、イラストレーターは完全に独学、一人自営業になります。
また、親にかける心配も、他の進路に比べて大きいです。端から見たら絵を描くニート、フリーターなわけですから、非常に世間体は低く身分、収入は不安定です。

そのぶん、ハングリー精神が養われますし「絵を描くしか生き残る道はないんだ」と、自分の逃げ場をなくしてモチベーションを奮起させることが出来ます。
ただ、イラストに限らずクリエイティブな技術はスランプの時期もありますから、描けない時期は相当に消耗します。

サークル内や学校での馴れ合いが無いので、甘えを捨ててストイックになれますが、相当な強い意志が無い限りはおすすめできないスパルタコースです。

メリット:お金がかからない。ハングリー精神で絵に向き合える。甘えを封じる事が出来る
デメリット:仲間がいないので精神的に不安定になりやすい。精神的にきつい。精神が崩壊する可能性もある。

大学受験で言えば、独学は宅浪に似ています。勉強が絵になったようなものです。

専門学校

専門学校では一流の講師の授業をうけたり、グループワークをやったりするので、モチベーションの維持がしやすいのが特徴です。課題や授業はためになるものが多く、パースの取り方や背景の描き方など、独学では分かりづらい部分も指導してくれます。
また入試がほとんど存在しないため、受験勉強をする必要がありません。好きなことだけを効率的に学ぶことが出来ます。

一見するとメリットだらけですが、実は「他人にお膳立てしてもらう」ことが最大のデメリットにもなります。良くも悪くも、授業を受けただけで絵が上手くなった気分になりやすく、自分に甘くなりがちなのが専門学校の罠です。描く枚数が少なければ、それだけ技術の進歩は遅くなります。

また、同じ趣味の友人がたくさん出来るため、遊びすぎてしまったり、へたくそ同士で絵を褒め合う駄サイクルに巻き込まれ向上心を失ってしまうこともあります。

こういったデメリットから、アニメ系の専門学校はニート製造機と言われているのです。

これは海外に語学留学してるのに日本人とつるんで日本語ばかりしゃべって結局、英語がしゃべれないまま帰国したなんちゃって留学生と同じ構図です。
また専門学校の学費も高く「やっぱり普通に働こう」と思っても専門学校ですから進路を変えるのが難しいです。大卒に比べて、アニメ系以外の就職活動では苦戦しますし、かといって技術がなければアニメ系にも就職出来ません。

楽をしようと思えば楽出来る環境なだけに、専門学校の闇は深いです。

メリット:同じ志の仲間がいる。同じ趣味の友達が出来て楽しい。一流の講師に教えてもらえる。モチベーションを保ちやすい。
デメリット:駄サイクル、馴れ合いが激しい。大卒に比べ就職活動で真人間ルートに戻れない。自分に甘くなれるズブズブの環境。

大学のサークル

最後は大学のサークルで活動しプロ絵師を目指すルートです。
一番、一般的なルートで、黒子のバスケの作者も上智大学のサークルで活動中に才能の花を開かせて中退しプロの漫画家になりました。大学は受験勉強という壁はありますが、一度入ってしまえば4年間は就職の保険をかけつつイラストを描けます。

途中で「やはりイラストは趣味にしておこう」となっても進路変更が容易なのが、大学のいいところです。自己PRでイラストの技術をアピール出来ますし、既卒になっても大卒の学歴は残るので、勤め人に復帰しやすかったりと、選択肢が最も多いのが特徴です。

デメリットとしては、学費は4年分かかるので、就職活動をせずにプロ絵師を目指すとなったときに親に泣かれる可能性は高いです。また、受験勉強や大学の講義など、絵に関係ない負担もそれなりにあります。
また、選択肢があるぶん、進路の迷いは他と比べて大きいです。

メリット:選択肢が多い。4年間という長い時間を絵にあてられる。既卒後も学歴は残る
デメリット:逃げ道が多いぶん迷いやすい。学費が高いためプロ絵師になると言いにくい雰囲気。

他にも、現在は大学にマンガ学科というものがあります。詳しくは下記記事を参考にして下さい。hazimetetensyoku.hatenablog.com

いかがでしたでしょうか?
プロ絵師になるには、学歴やコネなんていりません。実力があれば仕事はいくらでもあります。
ただ、プロレベルまで技術を引き上げるには、かなりの時間を絵に費やす必要があります。モチベーションの管理と精神の安定が最大の懸念事項になるので、自分にあった進路を選びましょう。




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