難発性吃音やどもり癖がある人が就職する方法。面接で不利な状況を打開する戦略とは

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近年はますます就活でコミュニケーション力が重視されています。
営業マンのみならず、社内の人間関係をスムーズにして生産性をアップするするには、コミュニケーション力が最も重要と考える企業が多いようです。

一方で、吃音というハンディキャップを抱えた学生は、日本中にたくさんいます。
吃音は一見すると問題ないように見えますが、喋る際に言葉が詰まり「ああありがとう」といった風に最初の単語が連続してしまう障害です。

吃音にあがり症が加わると、早口な上に言葉が詰まるのでコミュニケーションが難航します。

多くの人は吃音を恥ずかしいものと考えて、言葉が詰まらないようにと無理な緊張を自分に強いるので、あがり症を併発するケースが多発しています。

吃音の人の思考能力や行動力といった能力は他の人と変わりないのに、唯一、言葉だけが詰まってしまう…。
発達障害と同じく、障害者と健常者の狭間で苦しむ人が多いのが吃音の特徴です。

そして、最も吃音がデメリットになるのは仕事上のコミュニケーションや就職活動です。


吃音という時点で落とされる

多くの企業は障害者採用を行っています。障害者を一定数雇うと補助金が政府から貰えて、起業の社会的イメージも向上するからです。
しかし、吃音発達障害と同じく障害者とはなかなか認定されません。あがり症、緊張しい、と捉えられてしまい、就活でも転職でも、学歴や能力は十分なのに吃音というだけで落とされてしまうことが多いです。

というのも、ビジネスにおいて技術職であってもコミュニケーションを重視する企業が多く、よほどの理解がないと吃音持ちの就活生を雇ってはくれません。

日本は世界一見えない差別が多い国と言われていますが、事務職に男性をとらなかったり、40歳まで採用と書いておきながら20代しかとらなかったり、採用においては多くの差別が存在します。

残念ながら、吃音も企業に理解されることは少なく、何とか就職しても社内において辛い思いをする人が多いようです。

吃音持ちの人は、どのように就職活動をすれば成功するのでしょうか?

内定を勝ち取る戦略はスキルか人柄しかない

吃音を治す、という解決法もありますが、吃音はそう簡単に治るものではありません。

 そこで、コミュニケーション能力のハンディキャップを超えるスキルを身に付けるのが、1つの戦略です。

プログラミングや英語は未だに需要の強い職業で、スキルが重視されます。
プログラミングであれば都内のベンチャー企業はコミュニケーション能力よりもITスキルを見ることが多く、比較的、吃音に寛容です。
IT企業は社内開発のことが多く、社外の営業などに出かける機会が少ない会社がたくさんあります。そういった会社にアルバイトから入ったり、即戦力のスキルをアピールすれば就職出来ます。

また、英文経理、英文事務などはメールでのやり取りが基本で、加えて英語能力が必要なため潜り込みやすい業種です。
吃音というハンディがあっても、採用すれば会社の利益になると判断されれば、正社員で雇われます。

他にも、人柄が良ければ、アルバイト・インターンから内定をもらえることがあります。
世の中には人情を大切にする企業風土の会社はいくつもあります。見つけるのは大変ですが、アルバイトやインターンを繰り返して、見つけて入社しましょう。

社会が残酷なのは吃音だけじゃない

社会はハンディキャップを持つ人にとって残酷な世界です。役に立たなければ切り捨てられ、弱者と見なされば蹴落とされる殺伐とした世界です。満員電車が辛くて病めば「甘え」。残業に耐えられず苦痛を訴えれば「皆これくらいやっている」。

仕事で苦しんでいる人はたくさんいます。
世界に居場所を見出だせないことほど、悲しいことはありません。

 しかし、考え方を変えて、そういったネガティブな側面にはなるべく関わらないようにしていきましょう。世の中には悪い人もいれば、必ず良い人もいます。

理解ある職場、自分が輝ける仕事を見つけるためには、まず自分の足で探すことです。
どうせどこに行っても駄目だ、と塞ぎこむのではなく、絶対に見つけてやるぞ! と強い意志を持って戦略的に就職活動に挑戦しましょう。







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