動物と関わる仕事に就職する方法。獣医師や水族館の飼育員になる進路とは?

f:id:moguhausu2:20150524160023j:plain

動物が好きで、将来は動物に関わる仕事がしたいという学生さんは多いと思います。少子高齢化社会ではペットを飼う人が増えており、ペット産業の市場規模は一兆円とも言われています。

動物と関わる仕事はどんなものが代表的なのでしょうか?
また、動物に関わる仕事につくためには、どんな進路を歩めばいいのでしょうか?

動物関連の仕事の中でも最も人気の高い獣医師、水族館の飼育員の仕事内容と就職の方法を調べてみました。


獣医師の仕事とは?

f:id:moguhausu2:20150524160224g:plain
日本のペットブームは衰えるところを知らず、現在、日本で飼われているペットは2000万頭を超えるといわれています。
それに比例して重要性がますます増している職業が獣医師です。

獣医師は動物が発する無言のサインと、飼い主の言葉、自分の経験を頼りに動物の病気を診断し治療する動物専門のお医者さんです。
動物病院に1日に運び込まれるペットは平均して四十匹と言われており、人数にたいして非常に労働量の多いたいへんなお仕事です。

獣医師の先生の主な1日の流れは、まず出勤したら入院中の動物たちの世話をします。そして午前中の診療、手術をこなして、午後はさらに診療。深夜に緊急手術を行うこともあり、寝る暇もない忙しさです。

また、ペットの飼い主の心のケアも大切で、パニックになっている飼い主さんを落ち着かせて、時には厳しい判断を迫られることもあります。

動物は人よりもずっと早いサイクルで老化し、命を終えていきます。獣医師はそんな動物たちの命を救い、より長く健康に、時には楽に逝かせる辛い判断を飼い主にかわってしてあげるお仕事です。

言葉を喋れない動物を診察する

人間であれば言葉で症状を伝えることが出来ますが、動物たちは言葉を喋れません。そのため、獣医師は動物たちを触り、動きを見て、聴診器で臓器の働き具合をきいて、病気や怪我の判断を行います。
また、飼い主さんに動物の様子や症状を伺うことも大切です。

病気の判断や治療には、たくさんの経験や知識が必要です。
そのため、獣医師になるためには獣医師国家試験という国家試験を受ける必要があります。
獣医師国家試験は大学の獣医学部を卒業しなければ受験出来ません。
なので、獣医師を目指す人は、まず獣医学部のある大学への入学を目指しましょう。社会人から獣医師を目指す方も多く、幅広い年齢層の方が大学で獣医学を勉強しています。

労働条件は厳しいけれど社会的意義のある仕事

獣医師は医者と比べて高給取りとはいえず、しかし医者と同じくらい重い責任と厳しい労働時間を求められます。
命を預かる仕事なので、良い事ばかりではありません。また都内では動物病院の競争が激しく、独立すると経営面でも他病院との競争に勝ち抜かなければ生きていけません。

何よりも、動物が好きという気持ちがなければ勤まらないお仕事です。
しかし、ペットを愛する飼い主さんたちの手助けが出来る、やりがいのあるお仕事です。ペット達を助けて、飼い主さんから感謝されるーーそれが何よりも仕事への原動力になるでしょう。

続いては、水族館の飼育員について書きます。

水族館の飼育員の仕事内容

f:id:moguhausu2:20150524160257j:plain
水族館で働きたいと思ったことがある人は多いと思いますが、実際に働くためにはどうすればいいのでしょうか?
また、どんな仕事内容なのでしょうか?

水族館の飼育員の仕事は、えさやりと掃除、動物達の健康管理です。ペンギンやイルカなど海の生き物たちにえさをやり、体調はどうか、動物達からのシグナルをしっかりチェックして健康状態を管理します。
えさに栄養を補うためのビタミン剤を仕込むのも飼育員の仕事です。

飼育員は、水族館のアイドルである彼ら海の生き物達の命を預かっているといえます。
動物が好きというのは最低条件で、さらに研究熱心でなければ水族館の飼育員に就職することはできません。

ドルフィントレーナーの専門学校や海洋系の学部を卒業しても、水族館の飼育員にはなれません。水族館は基本的に欠員が出ない限り追加の職員を雇わないので、たいへんな競争率です。
水族館で働くスタッフも就職に苦労した人が多く、1年間かけて全国の水族館に履歴書と手紙を送り、50通目でようやく就職が出来た人もいます。

また近年では動物の世話をするだけでなく、動物達の魅力をお客さんに伝えるためのプレゼンテーションや、展示のアイデアなどを考えることも大事な仕事になってきています。
飼育員はまさに水族館のマネージャー。生き物をきちんと世話をする、お客さんに魅力を伝えて楽しんでもらうという二つの役割をこなさなければいけません。

水族館の飼育員として働くには

高校を卒業後、海洋学部のある大学や動物系の専門学校にいき、卒業後に水族館に就職活動をするのが一般的です。
しかし、前述した通り競争率が高いため、勤務地を全国どこでも働く勢いがなければ就職は難しいでしょう。

ボランティアスタッフやアルバイトとして入社し、経験をつんで就職活動をすると非常に有利になります。水族館の求人情報は求人サイトの他に、直接問い合わせたり、手紙を書いて就職希望であることを施設に伝えることが大切です。
人づてで就職先が決まることもあります。

大切なのは熱意です。中途半端な覚悟では就職はできませんし、就職しても続かないでしょう。

しかし、熱意があり海の生き物が好きならば、これほど素晴らしい仕事環境はないと思いますよ。

いかがでしたでしょうか?
動物関連の仕事は、やはり専門的な知識や資格、そして何より動物への愛情と熱意がなければ成り立たないお仕事です。
しかし、やりがいがあり人のため動物のためになる仕事なので、動物が好きな方はぜひチャレンジしてみてください。







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする