なぜ日本ではフリーターはダメ人間、負け組と叩かれるのか?

日本ではフリーターはダメ人間扱いされており、社会人、一人前の大人として扱われておらず、バカにする対象として多くのマスメディアで叩かれている。

しかし、それと反比例するかのように非正規雇用者は年々増え続けており、高齢フリーターも珍しいものではなくなった。

なぜ日本ではフリーターがここまで叩かれるのか?

日本でのフリーターの立ち位置を再考してみた。


フリーターは低所得で不安定

フリーター叩きでよく言われるのが、フリーターは低所得者だということだ。
確かにフリーターは年収200万以下であることが多く、有給などが使えないため(実際には条件を満たしていれば使えるが使わせない企業が多い)身体を壊した時の保障が無いと言われている。

実際、待遇も薬剤師や看護師など専門職を除いて、誰でも出来るマックジョブ(マクドナルドのアルバイトのように誰でも出来る単純労働のこと)の給料は低い。

また、正社員のように雇用が守られていないので、業績悪化や高齢を理由に切られることが多く、フリーターとしての経験は市場価値が低いので、高齢になるにつれて失業後の再就職が非常に難しい。

オランダなど北米諸国では非正規雇用者は雇用が守られていないかわりに賃金が高いという条件でバランスをとっているが、日本や韓国などのアジアでは非正規雇用者は使い捨ての人材として安く買い叩かれている。

日本社会では、フリーターという選択肢を選ぶと実質的に這い上がることが出来ないシステムになっており、マスメディアがフリーターを負け組と叩くにはそれなりの理由があるようだ。

非正規雇用を選ぶ自由が無い社会

雇用の流動性が高い社会では、非正規雇用という選択肢を選んでもリスクは大きくない。しかし、こと日本において非正規雇用を選択することはリスクが大きいと言わざるを得ない。

専門職、専門技術を持っているならまだしも、マックジョブでの非正規雇用者は何の武器も持たず、低所得層に固定されてしまう。

 また、何よりも辛いのが世間の風当たりだ。
マスメディアが大々的にフリーターや非正規雇用者の貧困問題をドキュメンタリーで取り上げるものだから、世間も当然「高齢フリーターは負け組」という認識を持っている。

人間にとって尊厳を奪われることは何よりも辛いことだ。
例え非正規雇用であっても、立場を尊重され仲間がいれば辛いということはない。日本においてフリーターが生きにくいのは、年を取るにつれて尊厳を失っていくからだ。

それは、あたかも奴隷階級のようで、フリーターと他の人々との間には壁が出来る。非正規雇用と正規雇用の格差は、日本における最大の差別、カースト制度といえる。特に男性はその差別を受けやすく、自殺率トップが中年男性というのも頷ける。

柔軟性のない社会で生き抜く方法とは

「ならば正社員になればいいじゃないか」
と思うだろうが、誰もが正社員として適応出来るわけではない。

実際、正社員から契約社員に転職して働くのが楽しくなった、プレッシャーが消えたという報告はたくさんある。しかし、非正規雇用として負け組に一歩一歩近づいているプレッシャーがあるかぎり、彼らは幸せになることは出来ないだろう。

日本の正社員神格化は、一握りの人間だけが勝ち残れる非常に厳しい社会を生み出している。漫画家やアスリートが一部しか生き残れないのは分かるが、一般職もそのように競争が激化しており、今後、さらなる差別が進むのかと思うと、国内の年間3万人の自殺者が減ることは無いだろうと思われる。

もしあなたが20代前半のフリーターならば、もう一度、正社員採用へのチャレンジをしてみるのも良いかもしれない。
第二新卒という枠ならば、世間で言われている「100社落ちるつもりでやらないとダメ」というほど選考は厳しくはない。

第二新卒については詳しくは下記記事を参照してほしい。hazimetetensyoku.hatenablog.com

日本は見えない闇を抱えている。
生き残るには、自分で考え、行動していくしかないのだ。




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